新作『農道 farm road』を描いた話

 

はじめまして。イラストレーターのトミタ マミです。

いつもInstagramをメインで活動しています。
(Xでもたくさんの方に見ていただきありがとうございます🙏)

Instagramでは、制作にまつわるエピソードをつらつらと綴っているのですが、見られていない方にも私という人間をもっと知ってもらえたら、と思い、時々ブログを書いてみようかと思い立ちました。

続くかはわかりませんが、おおらかに見守っていただけるとありがたいです🙇‍♀️


さて、今年の予定ですが、秋にオーストラリア・メルボルンで開催される国際アートフェアに参加させていただきます。

スタンド/ギャラリーネーム:MAYUMIINTERNATIONAL

スタンドNO: A8

今日は、最近描きあげたばかりの、アートフェアに出展予定の作品『農道 farm road』を描こうと思ったきっかけについて少し書こうと思います。
 
私の家は新潟市の田んぼのすぐそばにあります。
今の家に越してから3年が経過しました。
私はこの場所で、田んぼの季節の移り変わりや景色の美しさに心の洗濯をしてもらっています。
田植えの季節を過ぎると、水の張られた美しい季節へ。
夕日の映る日の入りの時間は言葉にならない景色を見られます。
そして夏へ向けて日に日に草丈を伸ばし、いつのまにか明るい緑一色の季節へ。
そしてこの続きは、黄金色に染まる季節へ🌾
こうして田んぼの季節の移ろいを見れることを幸せに思います。豊かな景色だなぁといつも思います☺️
農道を歩く動物たち🐘🐈🐕🐐🐿️🦌🐓🥚
みんなそれぞれの日常を過ごしています。
慌ただしく過ごす毎日。ふと立ち止まらないと、まるで同じことを延々繰り返してるみたいだと思ってしまいがちな日常の、美しい時間の経過を絵にしてみたいなと思いました。
もう一つ、この絵を描いたのには理由があります。
だいぶ年も重ねてきて、時代の変化というものをすごく感じるようになりました。
子供の頃から好きだった何気ない景色も、いつ失われてもおかしくないんだな。悲しいけれどそう感じてしまうことが度々起きている今日この頃。
今の時代には、と言われてしまっては、たしかにそうだよね。と言わざるを得ないのですが、私の中でなんだか心に少し重たいものが残った感覚になりました。
その気持ちの消化の仕方を少し考えていた時にふと、そういう自分の中の寂しさや愛おしさ、いつまでも大切にしたい宝物みたいなものをこういう形で絵に描いていけばいいんだ、とふと思ったのでした💎
絵に描く作業はまるで、宝物をを一つ一つ手にとって確認して思い出に浸りながら、そっと宝箱にきれいにしまうような、そんな感覚に似ています。
時間のかかる作業だからこそ、現在と過去の色んな想いに触れて、噛み砕く作業ができる気がするのです💫
そんな想いからできた作品です。
今作の仕上がりをイメージした時に、ふとパネル板にアクリル絵の具で描きたいと思いました。
サイズはA3です。
画材が変わると雰囲気も変わりますが、根底となっている気持ちの部分は変わってないなと思えたので安心しました😌
側面まで描き込んだところがお気に入りで、ストーリーを想像しながら楽しんでもらえると嬉しいです☺️
日本の原風景をオーストラリアにお届けする日が今からとても楽しみです🥰
現地の方々が楽しんでくれるといいなと願っています🇦🇺